Crue-l Grand Orchestra III

クルーエル グランド オーケストラによるアジアンディープチル淡麗な室内楽と絶妙なミキシング、RE-EDIT、そっと胸をえぐるアレンジも恐れ入る名作。Amephone監督諸作にも通じる音響処理、磨きと地味に派手な内容。

「クルーエル・グランド・オーケストラ 3rdアルバム★クルーエル・グランド・オーケストラの3rdアルバムは、その名の通り本当にオーケストラになってのノン・ビート・アルバムとして登場。某評論家による「KLFに対する極東からのアンサー」とか、某イギリス人DJによる「エリック・サティin Acid Pot!Cool!」等と表されたそのワールドは、オーケストラのダブ、とスモール&ラージ・ルーム・ピアノ小曲/アンサンブルとその執拗なカットアップとエディット、虫たちのシンフォニーやフィルター・ストリングス、ボヘミアンなギター等の連続的な連なりに、世界中の快楽主義者や越境主義者が集まる街や海や山での時間の流れのドキュメンタリーを通低音にしたグローバルにしてアイソレートなスィート。チルを越えたチルにしてトランス、狭いけれど広い、広いけれど狭いユニ--マルチヴァースなその全部で1曲的なサウンドは、究極のカフェ and ホテル and 癒しサウンドと言えるだろう。と、某カフェ・オーナーも言ったとか・・・。M4はポート・オブ・ノーツの、M6&14はミュージアム・オブ・プレート(feaのカヴァー。

全16曲、インナー軽傷み、盤ややすれ、2000円